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海水魚飼育における雑談39



41.第6次水槽構築計画経過(7か月経過)


8月終わり頃から開始された第6次水槽構築計画ですが、約7ヶ月が経過し若干の修正を余儀なくされたものの魚の調子は順調です。そこで現時点での経過報告をしようと思います。



実は前回の経過報告から1か月後の2015年の年末、その年最後の換水中に6代目メレディティエンゼルとキヘリキンチャクダイを大捕り物の末に掬い、全長を測定しました。

数日前からメレディティエンゼルとキヘリキンチャクダイの小競り合いが頻発し、どちらかというとキヘリキンチャクダイの方が優勢になってきたからです。

測定の結果、案の定メレディティエンゼルは12.0cm、キヘリキンチャクダイは12.8cmと大きさが逆転していました。どちらも順調に育っていることは喜ばしい事なのですが、第6次水槽構築計画の目的はあくまで6代目メレディティエンゼルを立派なオス成魚に育て上げ、メレディティエンゼルをボスとした水槽を構築することです。

このまま放置した場合、さらに1年ほどすれば最終的な成長度の差から再びメレディティエンゼルの方が大きくなることは間違いありませんが、最悪オスへの二次性徴に悪影響(最悪の場合メスになってしまう)が出る可能性がありました。



そこで仕方がなく、メイン水槽の魚を一時入れ替えることにしました。具体的にはキヘリキンチャクダイを60×45×45cm の検疫水槽に移動し、検疫水槽にいるホシゾラヤッコ(11cm)をメイン水槽へと移しました。これでメイン水槽はメレディティエンゼルとホシゾラヤッコの組み合わせとなります。

この6代目メレディティエンゼルですが、メイン水槽に移してからの4か月ちょっとで2.4cm 成長していましたので、成長速度を計算すると0.6cm/月 になります。今後もこの速度で成長するのであれば、6か月後には15〜16cm になるでしょう。

一方キヘリキンチャクダイは検疫水槽が狭いので成長速度は遅くなり、また自然下での最終的な大きさも20cm までなので、メイン水槽のメレディティエンゼルを超える大きさにはならないと予想されます(おそらく14〜15cm になると予想)。

このような方法でメレディティエンゼルとキヘリキンチャクダイの大きさが再逆転した時点で、再びキヘリキンチャクダイをメイン水槽に戻して第6次水槽構築計画の最終段階であるメレディティエンゼル(オス成魚)、キヘリキンチャクダイ、ホシゾラヤッコの混泳状態を作り出そうと考えています。

当然のことですが、最終段階の混泳が上手くいくかどうかわかりません。No.2 とするキヘリキンチャクダイとメレディティエンゼルの間の喧嘩がどの程度で収まるか、またキヘリキンチャクダイとホシゾラヤッコの喧嘩がどのぐらいの激しさになるか、が現時点で読み切れないためです。

しかしこれまでの経験上、メイン水槽の大きさならばこの3種の混泳は可能だと考えていますので、今年の7月には最終段階に進むことが出来ると思います。



ヤッコを除いた他の混泳魚に関しては、現在も何ら問題は出ていません。どの個体も非常に順調に育っており、メンバーの変更もありません。またメレディティエンゼルとホシゾラヤッコの関係も順調です。

メレディティエンゼルに関していえば、実際に測定はしていませんがチョウチョウウオ達との比較からほぼ計算通りに成長しており、顔部分にイエロースポットが現れ始めています。かなり荒い画像ですが、現在のメイン水槽の様子とメレディティエンゼルの姿をお見せします。



    

メイン水槽全景


    

メレディティエンゼル



ホシゾラヤッコ



さて、7月までにメレディティエンゼルがこちらの予想通り成長してくれると良いのですが、生物ですからそうそう思い通りにはいかないかもしれません。しかし、第6次水槽構築計画開始から1年経つことになるので、その頃までにはメイン水槽の混泳メンバーを固定したいのも事実です。

混泳メンバーの固定によってパワーバランスが上手く保たれれば、これまでの経験上、その後何年間もトラブルがほとんどない水槽になることが多いのです。このまま予想外のトラブルに見舞われること無く、夏を迎えたいものです。









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