「海水魚飼育における雑談12」で書いたように,120cmと90cmの飼育水槽に入っているメンツを考慮すると,今シーズン採集して持ち帰る事ができるチョウチョウウオの仲間はチョウハン,アケボノが各1匹,セグロチョウ等のナミ,トゲ,フウライ,アケボノ,チョウハン以外の種類が各2匹までです。
私が採集に行くのは房総半島(外房)ですので,チョウハンとアケボノは私でも漁港で採りやすいところにいる事も多いので可能性は低くないのですが,セグロともなると漁港で見つけたとしても牡蠣殻だらけの所にいる場合が殆どです。
そんな前提条件で迎えた2015年の採集シーズンですが,3回ほど行ったものの全て漁港での採集で海の中には一度も入りませんでした。これは昨シーズン,乱視が進んだため泳いでいるときは問題無くても,水中メガネだけでは浅いところを歩くことが覚束なくなったからです。
本当は防水の眼鏡ケースを身に着けて,歩くときは通常の眼鏡を掛けようと思っていたのですが,ケースの目途は立ったものの泳ぐ時どうやって身に着けるかを考えるのが面倒くさくなってしまった事も理由の一つでした。ということで今シーズンはもっぱら漁港を巡っての採集に専念したというわけです。
ところが例年ですと7月終わりには豆サイズのナミやトゲ,フウライを見る事ができるのですが,今年は7月終わりに行っても海水温が低めでナミチョウがチラチラといる程度。緑色の海藻がたくさん残っていることからも,何となく1ヶ月遅れていると感じでした。
偶々私が見つけられなかっただけかと思ったのですが,房総半島に行かれている他の方の話を聞いても8月になってからは例年に比べ豆チョウが少なかったのは間違いないようです。
お盆のころまで,他の方からもまだチョウチョウウオ類があまり来ていない,との声を聴きました。ということで今シーズンは8月中には一度も行かず,9月に入ってから始動する羽目になってしまいました。いつ行ったか,どんな魚を見つけて何を持ち帰ったかは下の表を見てください。
2015年採集シーズンで見つけた魚
今年は練習がてらフウライやトゲを沢山掬いましたが,最初に書いたように持ち帰るわけにはいかなかったため,結局帰る前に全てリリースすることに。
またあまり牡蠣殻の無いところでセグロを2匹見つけたのですが,天気が曇りで海中の見通しが悪く捕まえる事ができなかったのが残念でした。さらになぜかアケボノが殆ど見つからず,代わりにチョウハンはやけに見つかるといった状況でした。
網で掬った魚達の一部
携帯で撮ったので,不鮮明で申し訳ありません。右の画像の豆チョウは,殆どが 3cm ぐらいの個体です。
採集好きの方は10月以降も磯や漁港に繰り出して,これから現れるレア物を捕まえたりするのでしょうが,私はというと今シーズンは早くも店じまいです。
しかしこれでチョウハンの枠も埋まってしまい,いよいよ来シーズンはアケボノ以外の外房5種は持ち帰る事ができなくなりました。セグロは難しくても,アケボノは採りたいです。