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海水魚飼育における雑談50



52.第6次水槽構築計画経過(16ヶ月経過後)


昨年は最後の換水を大晦日に行いましたが、その際には特に魚にもシステムにも問題はありませんでした。ところが元旦の朝に餌をやろうとして60×45×45cm OF水槽を見ると、メイン水槽でホシゾラヤッコを激しく追い回すようになって再度この水槽に移されたキヘリキンチャクダイが妙に大人しいので不思議に思い、海水に手を付けたら冷たくてびっくりしました。電子サーモスタットのランプは点いているので、ヒーターがダメになったようです。まさか元旦早々、酒も飲まずに昼を待ってショップに急ぐ羽目になるとは思いませんでした。



前回の報告(12ヶ月後)で、メイン水槽にメレディティエンゼル、キヘリキンチャクダイ、ホシゾラヤッコの3匹体制になったことをお伝えしましたが、残念ながら平穏な期間は3ヶ月ほどでした。

前回懸念した、キヘリキンチャクダイがメレディティエンゼルをサイズ的に追い越すことはなく3ヶ月程は問題なかったのですが、11月終わりごろからキヘリキンチャクダイがホシゾラヤッコに激しく突っかかるようになり、数日間様子を見ましたがいったん隔離することにしました。やはり姿形が似ている同属のヤッコ混泳は難しいものがあります。

それ以外では、メイン水槽にナミチョウを2匹泳がせていたのですが、これも後から入れた小さな個体が成長して同じサイズになった途端、やはり喧嘩が激しくなりましたのでキヘリキンチャクダイと一緒に掬い、こちらは90×45×45cm OF水槽へと移しました。これで60cm水槽と90cm水槽は外房5種のチョウチョウウオ類が泳ぐようになりました。

現在のメイン水槽の様子です。正午ごろに撮ったので、どうしても外からの光のせいであまり良い画像ではありません。



メイン水槽と主な混泳メンバー






さて主役たるメレディティエンゼルですが、かなり成長して16cm前後になっています。顔のイエロースポットもそれぞれが大きくなると同時に、近接したスポットがくっついて大きなスポットになり始めました。今後も観察を続けますが、最終的にどんな状態になるのか楽しみです。一応、両側から写した画像を載せますが、それぞれ2枚目の方が顔のイエロースポットの出具合が分かり易いかもしれません。



メレディティエンゼル














最後にメイン水槽で泳いでいる採集してきたチョウチョウウオ類に関して、近況をお伝えします。メイン水槽には現在、2013年採集のトゲチョウ、2015年採集のナミチョウとチョウハン、2016年採集のアケボノチョウとセグロチョウがいます。

トゲチョウはかなり立派な体型になって背鰭後端のトゲも伸びてきました。ナミチョウは餌付け直後からメイン水槽に移したためか、体型がヒネずに理想的な体型に成長しています。チョウハンはナミチョウに比べてサイズは小さいですが、こちらも成長自体は順調です。

昨年採集したアケボノチョウとセグロチョウは、採取時2.5cmと2.8cmだったのですが、今では倍近いサイズまで成長しています。

まあ、メイン水槽には購入したインドフウライやアミメチョウも泳いでいるので、これ以上チョウチョウウオ類を増やすことはできないのですが、これからも皆順調に成長してほしいものです。



トゲチョウ






ナミチョウとチョウハン


 




アケボノチョウとセグロチョウ


 




ということで、第6次水槽構築計画成功の夢はわずか3ヶ月間のものでしたが、今年のGW頃には再度混泳をチャレンジしてみる予定です。それまでは大人しく現状維持に努めることになるでしょう。



既にupしてから半月以上経っていますが、90cmOF水槽で変化が確認されたので追記します。何が起きたのかというと、90cmOF水槽で泳いでいるスクリブルドエンゼルに漸くオスとしての二次性徴が現れ始めました。

この個体は2014年6月に購入したものですが、購入時に全長11cm程でした。この時の感想は、このサイズなのにしっかりと幼魚の文様が残っているな、というものでした。メレディティエンゼルと同様に、スクリブルドエンゼルも水槽飼育でオスに仕上げることができることを確認すべく、二回り程小さいチリメンヤッコと混泳(キートドントプルス属の中で、スクリブルドエンゼルとチリメンヤッコは小さい頃の体型や体の厚み、文様が似通っているため)させましたが、その間に体の側面の乱れ模様が消えて濃紺色一色になってから2016年の年末で1年半が経ちました。

どうも一見するとメスになってしまったように見え、クリブルドエンゼルだと11cmからオスにするのは時期的に遅すぎたのだろうかと考えたりもしました(メレディティエンゼルの場合、過去に13cmから完全なオスにすることも可能でした。もちろん、オス化する要素が見られた個体でしたが)。

しかし、2年半飼育してやっとオスとしての二次性徴(文様の変化)が現れ始めたので、今後の仕上がりが楽しみになってきました。なぜか携帯で画像を採ろうとするとすぐに隠れてしまうので、餌をやっている時に何とか写したのが下の画像です。何とか体側にオス特有の直線的な模様が出始めたのが分かるでしょうか。状態が悪い画像ですが、そういう理由ですのでご了承ください。



 









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